現代ではSNSの利用が当たり前になっていますが、その一方でSNS上での誹謗中傷が原因で自ら命を落とすなど痛ましい事件も数多く起こっています。
なぜSNS上で誹謗中傷が過激化してしまうのか、自分自身が加害者にならないためにはどんなことを心得ておくべきなのかをまとめました。
目次
SNSでの誹謗中傷が過激化する理由
まずはSNSでの誹謗中傷はなぜ過激化してしまうのか、その理由を3つに分けて解説していきます。
匿名で発言できる
SNSならではの特性が匿名での発言です。
実際に本名を明かさず、ニックネームで登録している人は少なくありません。
匿名だから身バレしにくいというメリットがありますが、匿名であるからこそSNS上で過激な発言がしやすくなってしまいます。
匿名だったら何を言ってもいいのでしょうか?
匿名だったら自分の発言に責任を持たなくていいのでしょうか?
匿名でもそうでなくても、自分の軽はずみな発言が人の命を奪う可能性があることをよく考えなくてはなりません。
集団になりやすい
SNSは多くの人が利用しているため、誹謗中傷に一気に火がつき炎上しやすいのが特徴です。
SNS上で誹謗中傷をする人は、みんながやっているからという安易な理由で加担している人がほとんどです。
しかし、周りの人が誹謗中傷していたから自分もやっていいのではありません。
その行為が本当に正しいことなのか、顔も見えない他人に対して発すべき言葉なのかをもう一度自問自答してみてください。
誹謗中傷の言葉は集団になればなるほど鋭くなり、牙を向けられた人が受けるダメージも大きくなります。
大人数で寄ってたかってひとりの人間に攻撃するのは、集団リンチと同じです。
対人ではなく対インターネットの感覚になりがち
SNSでの誹謗中傷は対人で悪口を言っているのと同じです。
しかし、顔が直接見えないから、声が直接聞こえないからと軽い気持ちで誹謗中傷してしまう人が多いのが現状です。
たとえ顔が見えなくても、誹謗中傷された被害者にとってのダメージははかり知れません。
むしろ、見ず知らずの人からの誹謗中傷は、面と向かって悪口を言われるよりも大きなダメージになるでしょう。
SNSは対インターネットではありません。
対人であることを踏まえたうえで発言しましょう。
SNSで誹謗中傷の加害者にならないためには
続いて、SNSで誹謗中傷の加害者にならないために心得ておきたいポイントを4つご紹介します。
SNSは簡単に利用できる人とのコミュニケーションツールですが、使い方を間違えると凶器になることを忘れてはいけません。
正義感を押し付けない
SNSでの誹謗中傷の加害者の多くは、自身の正義感を相手に押し付けている傾向があります。
自分の考えが正しいと思っているからこそ、相手に対して上から目線で誹謗中傷ができるのでしょう。
しかし、自分の考えはあくまでも自分だけの考えであって、それが正しい訳でも間違えている訳でもありません。
自分の考えと違うからと言って安易に誹謗中傷せず、「こんな考え方もあるのか」と受け入れるスタンスでいましょう。
誰も正義感の押し付けは望んでいません。
言葉を選んで発言する
SNS上では顔が見えないため、相手に感情が伝わりにくいと言えます。
そのため、冗談のつもりで発した誹謗中傷の言葉が、相手を死に追い詰めることもあります。
SNS上に限らず、「死ね」、「消えろ」などの言葉を投げつけるのは正義でも何でもありません。
SNS上では顔が見えない分、尚更言葉選びを慎重にすべきです。
また、自身の発言に責任を持ちましょう。
本当の意味で匿名は存在しない
SNSの特性として匿名で発言できることを前述しましたが、匿名だからこそ利用している人も多いのではないでしょうか。
しかし、例え本名以外の名前でSNSに登録していたとしても、SNSを運営する企業に対して情報開示請求を行うことで身元の特定は可能です。
匿名だからと軽い気持ちで誹謗中傷しても、確実に身元が特定されます。
アカウントを削除しても、不特定多数の人が利用するSNS上では必ず証拠が残ります。
SNS上では本当の意味で匿名は存在しないことを心得ておきましょう。
SNSをストレスの捌け口にしない
SNS上で他人に対する誹謗中傷をしている加害者は、その行為が自身のストレスの捌け口になっている可能性があります。
しかし、人に悪口を言うことでストレス発散をするのはいかがなものでしょうか。
ストレスが溜まっているのであれば、何か他の方法でストレスを発散しましょう。
SNSはコミュニティの場であって、ストレス発散の場ではありません。
SNSを利用するならブレーキを身につけよう
SNSのアカウントを持っている人なら、誰でも誹謗中傷の加害者になりかねません。
だからと言ってSNSから遠ざかるのではなく、節度を守って利用することが大切です。
SNSで誹謗中傷のトラブルに巻き込まれないためには、自分の中でブレーキを掛けられる力を持つべきでしょう。
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